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破壊的イノベーションとは、ハーバードビジネススクール教授のクレイトン・クリステンセンがイノベーションのジレンマにおいて明らかにした現象です。英語ではDisruptive innovationです。

クリステンセンは、技術には「持続的技術」と「破壊的技術」の2種類があると述べています。「持続的技術」とは、より高機能を求める顧客を満足させるために、既存製品の性能を高めていった技術。「破壊的技術」とは、持続的技術よりも性能が低いものの、「低価格」「小型」「シンプル」などの特徴を持った技術のことです。

破壊的技術は、当初、従来の主要市場では支持されないものの、ローエンド市場では評価されます。たとえばホンダが北米やヨーロッパで発売した小型オフロードバイクは、ハーレーのような大型バイクに対する破壊的技術でした。

しかし、持続的技術、破壊的技術の両方が右肩上がりで性能を向上させていくと、破壊的技術は低価格にもかかわらず主要市場で通用するだけの高性能を持つようになります。その結果、破壊的技術が主要市場までも侵食し、持続的技術を駆逐します。これが「破壊的イノベーション」です。

イノベーションのジレンマ
イノベーションのジレンマ

銀塩カメラよりも画質が劣るものの、フィルムが要らず相対的にコストが安く済むデジタルカメラも、破壊的技術の一つでした。日本の事例としても大企業である富士フィルムが化粧品などの他業態へと転換した例は有名ですね ローエンド型破壊的イノベーションといえるでしょう。

破壊的イノベーションの恐ろしさは、従来、主要市場で活躍していた優良企業が、顧客の満足度を上げようと製品やサービスの性能を着実に向上させていたにもかかわらず、突如別のプレーヤーによって失速する事態を招くことです。

こうした悲劇を防ぐには、持続的技術よりも破壊的技術の開発を狙う手がありますが、目の前の顧客を失うリスクを冒して新技術に賭けることは企業としてはなかなか決断できません。このような状況を「イノベーションのジレンマ」と言います。大企業は常にベンチャーなどの新勢力を軽視せずに戦略を練ることが必要です。場合によっては早いうちに買収を行うことも選択肢のひとつでしょう。

常にイノベーションは別のプレーヤーによって非連続的に登場してくることに注意が必要です。Uberのようにタクシーとは全く違うビジネスモデルでタクシー業界自体を破壊してくることもあります。

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