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投資銀行(インベストメントバンクInvestment Bank)とは企業の資金調達やM&Aをサポートする金融機関のことで専業の投資銀行としては、アメリカのモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなどが有名です。

高給でも知られていますがあまりの激務のため40代で引退する人が多い気がしています。

リーマン・ショックで倒産したリーマン・ブラザーズも、アメリカでトップクラスの規模を競うほどの大きな投資銀行でした。

日本の場合は、専業の投資銀行よりも、大手証券会社が投資銀行業務を手がける方が目立ちます。小生がいた日本興業銀行もかつては日本のインベストメントバンクと呼ばれることもありました。小生が所属していたのもインベントメントバンクグループでした。

投資銀行は、「銀行」という名はついていますが、一般の人たちからお金を預かったり、住宅ローンを貸したりといったことはしません。

主な業務は、証券引受による企業の資金調達のサポートです。

企業などが新たに発行した株式や債券を買い取り(=引き受け)それらを他の投資家に販売しています。
証券の買い取り・引き受けのことをアンダーライティングと呼びます。

企業の資金調達をサポートするとともに、投資銀行自体も販売代行手数料を企業から得ることで利益を得ています。

M&A(企業の合併や買収)のサポートも、主力事業の一つです。
事業規模の拡大などを狙うクライアントと組んで、買収対象企業を選定してアプローチをしたり、買収企業の企業価値の算定をしたり、買収資金の調達法をアドバイスしたり、とトータルで手がけます。

経営陣が株式を買い取ることで、上場会社から非上場会社への転換を図るMBO(マネジメント・バイアウト)のサポートもします。

さらに資産の証券化もおこないます。クライアントが持つ不動産などを証券化した後、それを引き受け、投資家に販売します。それによってクライアントは資金調達できます。

証券化とは通常はお金にしづらい資産を証券にして売ることです。
英語ではSecuritization セキュリタイゼーションと呼びます。
証券化とは、不動産や債権のような、お金にしづらい財産を有価証券の形に変え、その証券を売却することで、資金調達する方法です。

不動産証券化のメカニズムを説明しましょう。

まず、不動産を所有している人(オリジネーター)が、証券化したい資産を、SPV(特別目的事業体)に譲渡します。SPC(特別目的会社)や投資法人は、代表的なSPVの一つです。

次に、そのSPVが取得した不動産を証券の形にします。その証券を、証券会社など(アレンジャー)が、投資家に販売するのが一連の流れです。こうした仕組みはアレンジャーが主導してつくられます。

証券化すると、何億円もの不動産を一口数万円程度の小口にして売れるようになるので、資金調達がしやすくなります。
SPVは、不動産から得られる賃貸収入などのキャッシュを元手に、投資家に配当などの形で還元します。

証券化の仕組みを使った金融商品はたくさんあります。REIT(不動産投資信託)はその一つ

たくさんの不動産に投資している投資法人が、その不動産を証券化し、販売しているわけです。

また、金融機関が持っている債権を証券化することもあります。

たとえば、住宅ローンの債権を有価証券の形にして売ってしまうのです。リーマン・ショックの原因の一つは、まさにこれです。

サブプライムローンという低所得者向け住宅ローン債権を優良債権と混ぜて高い格付けを取得して証券化した金融商品が、住宅ローンが焦げ付いたことで価値がなくなり、その商品を買っていた世界中の金融機関が損をしたわけです。

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