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製品の規格や標準を決める「標準化」には、2つの種類があります。わかりやすく説明します。ひとつは「デジュリスタンダード」(英語では de jure standard ラテン語読み)。ISOなどの標準化団体が定めた規格です。なおデジュレスタンダード、デジュールスタンダードと呼ばれることもあります。
そして、もうひとつが「デファクトスタンダード」 (英語では de facto standard)。標準化団体が定めたわけではなく、市場競争の結果、世界的に「事実上の標準」とみなされるようになった規格や製品のことです。パソコンOSのウインドウズやワープロソフトのワード、家庭用ビデオのVHSはその代表といえるでしょう。自社製品がデファクトスタンダードを獲得できれば、巨大な利益を期待できます。類語なのでわかりにくいですが違いを知っておきましょう!

標準化
デファクトスタンダード

技術戦略を立案する際、製品によっては、このデファクトスタンダードをいかに目指すかが焦点になることがあります。ウインドウズを例にとれば、職場でも学校でもウインドウズのパソコンを使っていますから、自然とウインドウズを選ぶユーザーが増えていきます。すると、「ここにチャンスあり」と、それに対応した専用ソフトなど(これらを補完材といいます)を開発する企業が増えてきます。こうなれば、ウインドウズはますます使い勝手が良くなり、さらにユーザーが増えるというわけです。このようなサイクルを「ネットワーク外部性」といいます。

「他社よりもはるかに技術力が高い」「業界に先駆けて開発した」からといって、デファクトスタンダードになるとは限りません。ビデオのベータがデファクトスタンダードになれなかったのは、有名な事例ですね。他企業との提携や「技術を他社に安価や無料で公開する」「使い方がわかりやすいと評判になる」といった、世に普及させる戦略が鍵を握ります。無料になっても儲かるようなビジネスモデルを構築することも大切です。


なお、 後発でもアメリカ企業などは国家のロビー活動や他国の企業とのアライアンスなどによって巧みにグローバルデファクトスタンダード化に成功しているので注意が必要です。そのような企業は利益も生まれ従業員の給与もあがるので求人にも困りません。日本企業に足りないのはこうした世界的なアライアンスの構築力なのかもしれません。今後は人口の多い中国やインドなどがカギを握る可能性もあるのです。

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