Googleの終焉?生成AIブラウザ戦争が勃発!!

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で!生成AIの競争は次世代AIブラウザの競争へと進化しています。
この記事では、Perplexity Comet、Dia、Genspark AI Browser、Fellou、Windsurf Browserといった次世代AIブラウザに関する情報をまとめました。(2025年7月13日時点のため常に最新情報はご自身でご確認ください)

1 AIブラウザとは何か、なぜ今必要なのか


AIブラウザは、従来のウェブブラウザにAIエージェント機能を統合したもので、ユーザーのウェブ利用体験を根本的に変えようとしています。 これは、AIを活用する際に複数のアプリやブラウザを行き来する手間を省き、単一のAIブラウザ内で全てを完結させる「新しいAI体験」を提供します。

ユーザー視点
現在、ユーザーは例えばYouTubeで動画を探し、そのURLをコピーし、ChatGPTに移動して貼り付け、要約や重要ポイントの抽出を指示するなど、複数のアプリ間を行き来しています。
AIブラウザがあれば、「動画を検索し、URLをコピー・貼り付け、プロンプトを入力して出力し、さらにやり取りを続けるといった一連の作業がAIブラウザ内で完結する」ため、非常に効率的になります。

AIプラットフォーム企業からの視点

AI企業がAIブラウザの開発を急ぐ理由は大きく3つ挙げられます。

他社プラットフォームへの依存リスク軽減:
Google Chromeのような既存ブラウザが市場を独占している現状では、GoogleのAI(Gemini)が自動搭載されることで、Googleサービスへの依存度が高まります。AIブラウザを自社開発することで、この依存度を軽減し、自社サービスのエコシステムを強化できます。

真のAIネイティブ体験の実現:
既存ブラウザ上のサービスでは、ログイン作業など煩雑なステップが必要ですが、自社開発のAIブラウザであれば、「普段ログインしているサイトも認証不要でアクセスする」ことができ、一貫したシームレスなAI体験を提供できます。

独自データ取得と収益化拡大:
自社AIブラウザがあれば、「ユーザーの全ての行動、そして利用傾向をより深く把握する」ことが可能になり、それに基づいてサービス改善や広告ビジネスを拡大できます。
現在、Googleが検索市場を独占していますが、AIブラウザ市場はまだ始まったばかりであり、早期にリリースすることでシェアを獲得する大きなチャンスがあります。

2. 主要なAIブラウザとそれぞれの特徴


現在、複数のAIブラウザがリリースされており、それぞれ異なる特徴を持っています。

Perplexity Comet:
Perplexity社によってリリースされたAI統合型ウェブブラウザで、「思考の速度でブラウジング」をコンセプトにしています。
現状はPerplexityの最高プランであるMAXプラン(月額200ドル、約3万円)の加入者のみが利用可能ですが、将来的にはプロプランでも利用可能になる予定です。
主要機能:
AI検索エンジンが統合されており、Perplexityの機能が全て利用可能です。
最新のAIモデル(GPT-4.1やClaude-3 Opusなど)に対応しています。
音声会話ブラウジング: 音声指示でウェブサイトを開いたり、情報を検索したりできます。
タブ管理機能、サイドパネルでのチャット、ファイルアップロード、ブラウザ操作なども可能です。
Chromiumベースで、MacとWindowsの両方に対応しています。
活用事例:
YouTube動画の要約と深掘り、Amazonでの商品比較(複数タブの情報を表形式でまとめる)、SNS(Xなど)の過去投稿分析、Googleカレンダーへの予定登録、Gmailでのメール作成と送信など、幅広いタスクをAIが自動で実行できます。

利点:
ブラウザ操作機能と音声会話ブラウジング機能が非常に優れており、リサーチの正確性向上や単純作業の自動化に貢献します。
課題:
UIがPerplexityのウェブアプリとほぼ同じで、既存のGoogle検索とのシームレスな連携に改善の余地があると感じられています(デフォルト検索エンジンの選択によって体験が変わる)。
高価格帯も一般ユーザーにはハードルが高いです。

Dia (The Browser Company):
人気ブラウザ「Arc」を開発したThe Browser Companyがリリースした次世代AIブラウザで、Arcの事実上の開発終了宣言と同時に発表されました。

Arcユーザーはベータ版にアクセス可能で、ArcやChromeからのブックマークや拡張機能の引き継ぎがスムーズです。

主要機能:
AIチャット機能が常時利用可能で、「AI検索と通常検索の間に違和感なく分岐するような形」でUIが設計されています。
GPT-4.1をAIモデルとして使用しており、現状は「完全に無料」で利用できます。
ウェブサイトやYouTubeの閲覧中にサイドバーからAI機能(要約、翻訳、文章作成支援など)をシームレスに利用できます。
YouTube動画の要約ではタイムスタンプも表示されます。
GmailやSNSの投稿入力欄にAIが生成した文章を直接挿入できます。
複数タブの情報をまとめて比較したり、過去7日間のブラウジング履歴をAIのコンテキストとして利用し、それに基づいて回答や提案を生成できます。

カスタムスキル(ショートカット)
スラッシュコマンドで「事前に入れたプロンプトのまま処理してくれる」カスタムスキルを登録でき、用途に特化したAIチャットを実行できます(例:メール返信、YouTube要約など)。
スプリットビュー(画面分割)にも対応しています。

利点:
UXが非常に優れており、AIとブラウザーの連携がシームレスで一体感があります。無料であること、パーソナライズ機能とブラウジング履歴の連携が特に評価されています。

課題:
機能性ではGensparkなどに劣る点があり(スライドやシート作成機能がない)、Arcの一部の機能(サイドバーへのピン止め、ワークスペース機能など)がなくなっています。将来的に有料化される可能性が示唆されています。現時点ではMac OS限定です。

Genspark AI Browser:
「課金前提で使う」ユーザーにおすすめのAIブラウザです。
特徴:
YouTube動画の要約、文字起こし、スライド自動生成、Amazonでの最安値検索、商品比較、口コミ表示など、ワンクリックで多様な操作を実行できるボタンがウェブサイト上に直接表示されます。

ブラウザ自体は無料ですが、AIエージェント機能はクレジット制で、無料でも毎日200クレジットが付与され、2〜3回程度のやり取りが可能です。
より頻繁に利用するには有料プラン(Pro: 約20ドル、Premium: 約200ドル)があります。
Mac OSではすでに利用可能で、Windows版も近日公開予定です。

利点:
多機能性、特にウェブサイトのコンテンツに応じてAIが提案するアクションが直接ボタンとして表示されるため、直感的に利用できます。

課題: AIエージェント機能がウェブサービス内で動いており、ブラウジングとの連携が限定的であると指摘されています(Diaのようなシームレスな統合ではない)。

Fellou フェロー:
操作が直感的で非常に分かりやすく、機能も豊富です。
ウェブページから情報をドラッグ&ドロップで抽出してNotionにまとめたり、複数のバーチャルデスクトップを立ち上げてそれぞれでエージェントを実行したり、特定のウェブページをアプリに埋め込んだりできます。
無料ですが、現在はウェイトリストへの登録が必要です。

Windsurf Browser:
エンジニアの「開発向けに特化」したAIブラウザです。
AI搭載の開発環境「Windows」と連携し、技術ドキュメントの参照中にサンプルコードを自身のコードにスムーズに移行できるなど、プログラミング支援に特化しています。

3. AIブラウザの市場への影響と未来


AIブラウザの登場は、従来のウェブブラウザ市場、特にGoogle Chromeの独占状態に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。

競争激化:
Perplexity Cometのリリースに続き、ChatGPTの開発元であるOpenAIも独自AIブラウザを数週間以内に市場に投入する計画が報じられています。

OpenAIのブラウザは、「4億人を超えるウィークリーアクティブユーザーの基盤」を活用し、Googleの広告収入に深刻な影響を与える可能性があります。報道によれば新ブラウザは検索結果をクリックする形ではなくChatGPTのように利用者とやりとりするよう設計されており、OpenAIが提供するAIエージェント「オペレーター」などと統合すれば、ブラウザが利用者の代わりに予約やフォーム入力などのタスクも実行できるようになるとのこと。

一週間で5億人に上るChatGPTのアクティブユーザーがOpenAIの新ブラウザを利用すれば、Googleの広告収入源に圧力となる可能性もあるでしょう。Chromeはアルファベットの広告事業の重要な柱で、売上高の4分の3近くを占めているため相当な打撃になる可能性があります。すでにググルからパプルやチャッピー(ChatGPT)に行動が変化していることを実感しています。

データ収集の構造変化
OpenAIのAIブラウザは、「ユーザーデータをGoogleを介さずにOpenAIが直接収集できる」ようになり、これはGoogleの広告事業の基盤を揺るがす動きと見られています。

ウェブ閲覧体験の変革:
従来のブラウザのようにウェブサイトをクリックして移動するのではなく、「ChatGPTのようなネイティブチャットインターフェース内でユーザーとのやり取りを維持する設計」が特徴となり、情報収集やタスク遂行の方法が根本的に変わることが予想されます。

AIエージェント機能の進化:
ユーザーの指示に従ってウェブサイト上のタスクを自動実行できる「AIエージェント(オペレーター機能)」が統合される可能性も指摘されており、「手動でポチポチする時代は終わるのか」という期待が高まっています。

パーソナライズと統合:
AIブラウザは、ユーザーの閲覧履歴や好みを学習し、「あなたのパーソナルな情報をもとに検索結果やAIが出してくれる結果が最適化されていく」方向に進化していくと考えられます。
Diaのように過去のブラウジング履歴をAIのコンテキストとして利用できる機能は、ブラウザ体験と非常に相性が良いと評価されています。

4 今後の展開

AIブラウザ市場はまだ黎明期であり、「AIブラウザが次のトレンドになるのは確定」という認識が広まっています。
Google Chromeも対抗策としてAI機能の強化を進めることが予想され、競争がさらなるイノベーションを生むと期待されています。

AIブラウザは、AI技術を深く統合することで、従来のブラウジング体験を大きく変革する可能性を秘めています。
Perplexity CometやDiaといった先行製品は、それぞれ異なる強み(Cometの音声操作・ブラウザ操作自動化、DiaのシームレスなUI/UXと無料利用)を持ち、ユーザーに新しい選択肢を提供しています。
大手AI企業であるOpenAIの参入は、この市場の競争をさらに加速させ、ウェブ利用の常識が大きく変わる未来を示唆しています。


ユーザーデータ収集のあり方や、AIエージェントによるタスク自動実行の進化など、今後のデジタルライフへの影響は計り知れません。UI/UXの優位性、機能の充実度、そして無料利用の可否が、今後の市場における各AIブラウザの成否を分ける鍵となるでしょう。
SaaS企業はこの波に乗り遅れないようにすることが大切です。さもないと誰も使ってくれなくなる可能性があるからです。
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PS 参議院選挙で盛り上がっていますが私はすでに期日前投票を済ませました!

手ぶらで行っても身分証明書がなくてもその場で用紙に氏名や住所などを記載すればOKなのでぜひ皆さんも投票に行きましょう!

日本人ファーストのはずが最後は独裁へとなることに危機感を持ちましょう!

​最後に ニーメラー財団の言葉を贈ります​

ナチスが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。

彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき、私は声をあげなかった。社会民主主義者ではなかったから。

彼らが労働組合員らを連れさったとき、私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから。

彼らが私を連れさったとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった

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