なぜサイゼの粗利率はスタバの2倍も高いのか?

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なぜサイゼリヤの粗利率はスターバックスの2倍も高いのでしょうか?
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サイゼの直近の粗利率(売上総利益率)は約60%前後で推移しています。一方、スタバの粗利率はグローバルで約20~30%台後半、日本法人でも30%台前半程度。
実はサイゼの粗利率はスタバよりも高いのです!

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その理由は以下の5つです。

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サイゼリヤの粗利率が高い理由5つ

  1. 食材の大量一括調達と自社工場によるコスト削減。
    サイゼリヤは食材を大量に一括調達し、自社工場で集中加工することで、原材料コストを大幅に抑えています。これにより低価格でも高い粗利率を実現しています。
  2. メニューの絞り込みによる効率化。
    メニュー数を絞ることで、食材の在庫管理・ロス削減・調理工程の効率化を徹底し、コストダウンを図っています。
  3. オペレーションの徹底的な効率化。
    店舗オペレーションを標準化し、少人数でも回せる体制を構築。
  4. 低価格でも高回転・高客数を維持。
    低価格戦略によって集客力が高く、客席回転率も高いため、薄利多売ではなく「高粗利多売」モデルを実現しています。
  5. 店舗設備や内装への投資を最小限に抑制。
    シンプルな店舗デザインや内装で初期投資・維持コストを抑え、利益率を高めています。

一方高価格のスターバックスの粗利率が低い主な理由は、以下の5つです。

  1. 人件費率が高い。
    スタバはサービス品質や接客に力を入れており、スタッフ数や教育コストが高く人件費率は約26.7%と高水準。
  2. 一等地への出店による高額な賃料。
    駅前や繁華街など好立地に多数出店しているため、賃料負担が大きくなっています。店舗賃料比率は全体で約10.9%に達しており、これもコスト増の要因です。
  3. 店舗運営コスト・設備投資が高い。
    スタバは快適な空間や内装、インテリアへの投資を惜しまず、長時間滞在型の店舗づくりを行っています。これにより、店舗運営コストが高くなっています。
  4. 原材料コストは抑えているが、在庫回転が遅い。
    コーヒー豆などの原材料は大量仕入れでコストを抑えていますが、在庫回転日数が長く、資金効率が悪化しやすい傾向があります。
  5. 高付加価値商品やドリンク比率の高さで粗利額は高いが、販管費も高い
    ドリンク比率が高く原価率は低いものの、広告宣伝費や店舗運営費などの販売管理費が大きく、結果として営業利益率や最終的な粗利率が抑えられています。

まとめると、サイゼリヤは徹底したコスト管理と効率化で「低価格なのに高粗利率」という一見矛盾したビジネスモデルを実現しています。一方でスターバックスは「高付加価値・高単価・高コスト構造」のビジネスモデルを採用しており、原価率自体は低いものの、人件費・賃料・店舗投資・販管費などのコストが高いため、最終的な粗利率がサイゼリヤなどと比べて低くなっています。


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