セブン&アイとイオンの稼ぎ方はどこが違うのか?AIで財務分析をしてみた

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セブン&アイとイオンの稼ぎ方をAIで比較財務分析をしてみました!

セブン&アイ・ホールディングス(HD)は3月6日井阪隆一社長(67)が5月に退任し、後任に社外取締役のスティーブン・デイカス氏(64)が就く人事を発表しました。成長分野の海外コンビニ事業を強化する狙いだですがカナダ企業から買収提案を受けるなか、単独経営の維持に向け、米国子会社を上場させるなどの企業価値向上策も示しました。

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収益構造

セブン&アイ

  • コンビニエンスストア事業が主力で、営業収益の8割以上、営業利益のほとんどを占めています。
  • 2023年2月期第3四半期決算では、営業収益8兆8237億円、営業利益3948億円を達成し、大幅な増収増益となりました。
  • 特に海外コンビニ事業が好調で、ガソリン粗利の拡大や為替差益が増益に貢献しています。

イオン

  • より多角化された事業構造を持ち、スーパーマーケットやショッピングモールなど複数の事業セグメントで収益を上げています。
  • 2023年2月期第3四半期の営業収益は6兆7217億円、営業利益1126億円でした。

収益力

  • セブン&アイの方が明らかに高い収益力を示しています。2023年2月期の営業収益は11兆8113億円で、日本の小売業で初めて10兆円を超えました。
  • イオンの収益力はセブン&アイに比べて見劣りし、2023年2月期の営業収益予想は9兆円でした。

事業効率

セブン&アイ

  • コンビニエンスストア事業に集中することで高い効率を実現しています。
  • しかし、スーパーストア事業(イトーヨーカ堂など)の営業利益率は0.8%と低く、百貨店事業も0.7%と低迷しています。

イオンの収益構造がセブン&アイと比べて劣る主な理由

  • イオンモールの例では、売上高営業利益率が11.04%となっています。
  • 多角化戦略により、リスク分散が図られていますが、全体的な収益性はセブン&アイに劣ります。
  • 事業ポートフォリオの違い
    イオンは総合スーパー(GMS)、スーパーマーケット(SM)、ドラッグストアなど多角化された事業構造を持っていますが、これらの事業の利益率が低いです。
    GMSの営業利益率は0.8%、SMは1.5%、ドラッグストアは3.4%と、全体的に低水準にとどまっています。
  • 直営店中心の経営
    イオンの小売事業は直営店が中心であり、これが利益率の低さにつながっています。
  • 高収益事業の不在
    セブン&アイの国内コンビニ事業は営業利益率が27.2%と非常に高く、グループ全体の収益を牽引しています。
    一方、イオンにはこのような高収益事業が欠けています。
  • 全体的な収益性の差
    2022年2月期の営業利益率を比較すると、イオンが2.00%であるのに対し、セブン&アイは4.44%と2倍以上の差があります。
  • コンビニ事業の不在
    イオンはセブン&アイのような大規模なコンビニエンスストア事業を持っていません。セブン&アイの場合、コンビニ事業が営業収益の8割以上、営業利益のほとんどを占めています。
  • フランチャイズモデルの活用不足
    セブン&アイはフランチャイズを中心にコンビニ事業を展開し、高い利益率を実現していますが、イオンにはこのような効率的な事業モデルが不足しています。
    これらの要因により、イオンの収益構造はセブン&アイと比べて劣っています。イオンの成長戦略としては、デベロッパー事業の回復、ドラッグストア事業の拡大、アジアシフトの加速、国内ネットスーパー事業の急拡大などが挙げられますが、収益性の改善が今後の課題となっています。

今後の展望

セブン&アイは、コンビニ事業への更なる集中を求める株主提案を受けており、事業構造の見直しが課題となっています。

イオンは、特にアジア圏への海外進出を積極的に行っており、成長戦略の一環となっています。両社とも、変化する市場環境に対応するため、事業構造の最適化と成長戦略の実行が今後の課題となっています。

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