業務スーパーを展開する神戸物産とヤオコーのビジネスモデルの違い

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神戸物産とヤオコーは、両社とも食品小売業を主力としていますが、そのビジネスモデルには大きな違いがあります。神戸物産が2023年11月〜24年7月期連結決算で純利益が前年同期比5%減の148億円だったとの報道。外国為替市場で7月以降に急速な円高・ドル安が進み、為替予約に関連するデリバティブ評価損を計上したため。

神戸物産(業務スーパー)のビジネスモデル

製販一体型のビジネスモデル

神戸物産は、製造から販売まで一貫して行う製販一体型のビジネスモデルを採用しています。自社グループで商品を製造し、それを業務スーパーで販売することで、中間マージンを削減し、低価格での商品提供を実現しています。

フランチャイズ展開

業務スーパーは主にフランチャイズ方式で展開されており、これにより出店コストを抑えながら急速な店舗拡大を実現しています。

独自の商品戦略

神戸物産グループの製販一体体制を活かし、他社にはない様々なオリジナル商品を販売しています。また、全国展開のスケールメリットを活かして大量に輸入した「世界の本物」の商品をベストプライスで提供しています。

エブリデイロープライス戦略

特売や過剰な広告を実施せず、常に低価格で商品を提供する戦略を取っています。これにより、広告コストを抑えつつ、顧客に安定した価格での購入を可能にしています。

ヤオコーのビジネスモデル

地域密着型の展開

ヤオコーは関東地方を中心に展開する地域密着型のスーパーマーケットチェーンです。地域のニーズに合わせた品揃えや店舗づくりを行っています。

高品質・高付加価値戦略

ヤオコーは、単なる低価格戦略ではなく、品質と価値を重視した商品展開を行っています。これにより、より高い利益率を確保しつつ、顧客満足度を高めています。

直営店舗中心の展開

ヤオコーは主に直営店舗で事業を展開しており、これにより統一された店舗運営と高い品質管理を実現しています。

継続的な成長戦略

35期連続での増収増益という実績が示すように、ヤオコーは着実な成長戦略を実行しています。新規出店と既存店舗の改装を継続的に行い、競争力を維持しています。

両社の決算から見る違い

売上高と利益率

神戸物産の売上高は約4620億円、営業利益は約310億円で、営業利益率は約6.7%です。一方、ヤオコーの売上高は約6200億円、営業利益は約290億円で、営業利益率は約4.7%です。

この違いは、神戸物産の製販一体型モデルによる高い効率性と、ヤオコーの高品質・高付加価値戦略による違いを反映していると考えられます。

成長性

両社とも増収増益を達成していますが、ヤオコーの35期連続増収増益は特筆すべき実績です。これは、ヤオコーの地域密着型の戦略と継続的な店舗展開が功を奏していることを示しています。

以上のように、神戸物産とヤオコーは、同じ食品小売業でありながら、異なるビジネスモデルと戦略で成功を収めています。神戸物産は効率的な製販一体型モデルと低価格戦略で、ヤオコーは地域密着型の高品質戦略で、それぞれ独自の強みを発揮しているのです。

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