ステーブルコインとは?なぜテラは99%も暴落したのか?日本は規制強化へ

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ステーブルコインとは

ステーブルコインとは、ボラティリティ(価格の変動)が少ない暗号資産のことで、価値を米ドルや金などの外部資産に結びつけることで、価格を安定させたものです。

元々ビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)などの暗号資産(仮想通貨)も決済手段の多様性や利便性を高めることを目的に設計されたものですが価値の変動が激しくチャートでいえば上下に大きく変動する(つまりボラティリティが大きい)ために、儲かる手段として投機的な対象にはなるものの決済手段として使いずらいものになってしまったことがステーブルコインの必要性が生まれた背景でしょう。

大きく2つの種類があり、法定通貨やほかの暗号遺産を担保とする「担保型」と、そうでない「無担保型」があります。

無担保型は、供給量をアルゴリズムで調整し価値を安定させる仕組みの「アルゴリズム型」とも呼ばれます。

ステーブルコインは、米ドルや金、日本円など、比較的価格が安定している外部資産に価格を「ペッグ(紐づけ)」し、さらにスマートコントラクトを用いたアルゴリズムで通貨の発行量を調整することにより価格を安定させるものです。

そのため、決済手段などに適しているとともに換金性も高いために資金を確保したい投資家たちにとっては一時的な避難所のような役割を果たすものといえ、通貨としての「価値の保存」が可能になっています。購入方法は他の暗号資産と同じです。

但し、ステーブルコインを運営するためには、発行体はコインの総額と同等の法定通貨や金を資金として準備する必要があり、その裏付けがないと信用を失ってしまう可能性もあります。様々な種類がありますので仕組みとともに例としての銘柄もご紹介します!

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ステーブルコインの種類

ステーブルコインには、中央集権型、ゴールド(金)バックアップ型、アルゴリズム型、暗号資産担保型など、様々なタイプが存在します。

大きく分けると2種類あります。

ひとつは、法定通貨建ての安全資産・その他の暗号資産(仮想通貨)・コモディティの裏付けを持たせることで価値を安定させている担保型ステーブルコイン。

もうひとつは金融工学で自動的に価格を法定通貨に連動させる、または参加者の利益を得ようとする動機を利用した法定通貨連動の仕組みが組み込まれている無担保型ステーブルコインです。

無担保型ステーブルコインは、担保型ステーブルコインのように単一の中央集権的な組織が運営していないことから特定の国に左右されないという利点もあり支持されていましたが国の規制がしにくい、監視もできないという特徴があります。

中央集権型ステーブルコイン

Tether(USDT)テザー
Tetherは、1USDT=1米ドルで固定されているステーブルコインですが裏付けとなる米ドルを保有していないのではないかという疑念を持たれていました

USD Coin(USDC)
暗号資産取引所CoinbaseとCircleによって開発された1USDC = 1米ドルで固定されているステーブルコインです。

ゴールドバックアップ型ステーブルコイン

純金の値段とペッグされているステーブルコインです。いつでも簡単に現物の金と交換が可能です。

テザーゴールド(XAU₮), PAX Gold(PAXG)などがあります。

無担保型(アルゴリズム型)ステーブルコイン

無担保型は法定通貨や仮想通貨を担保とするのではなく、発行主体が需給の状況を常にチェックしながら供給量を調節し、価値を保つことを目指すステーブルコインのことです。

価格が高騰した際には発行量を増やし逆に価格が下がったら発行量を減らすことで調整するのです。そうした価値を保つためのアルゴリズムを開発して自動的に供給量を調節するためアルゴリズム型とも呼ばれています。銘柄としてはベーシス、ESDなどがあります。

Terra(LUNA)、Ampleforth(AMPL)
無担保型ステーブルコインで急成長を遂げていたのが、地球という意味の「テラ(TerraUSD)」でしたが、暴落しましたね!

TerraやAmpleforthは分散型のステーブルコインで需要と供給のバランスを自動的に取ることで価格を安定化しているはずでした。なぜ暴落したのでしょうか?についても説明しましょう

暗号資産担保型ステーブルコイン

暗号資産を担保にしているのが暗号資産担保型のステーブルコインです。担保にしている仮想通貨自体のボラティリティが高いとステーブルコインとしての意味が無くなってしまうリスクがありますが、担保が暗号資産なので法定通貨のように中央集権的ではなく分散型の性質を保てるメリットがあります。銘柄例としてはDaiがあります。

Dai(DAI)
Daiは、自律分散型組織(DAO)のMakerDAOによるもので、イーサリアムウォレット間の送金に使用することができます。Daiは元々1Dai=1米ドルを維持するために一定額のイーサを担保していましたが現在は複数のペッグ資産があることでより安定的になっているとされています。

 

ステーブルコイン テラUSD暴落の理由

ステーブルコインのテラ(TerraUSD)は、テザー、USDコインに次いでステーブルコインの第3位のコインで、ステーブルコイン供給量全体の約10%を占めているといわれていました。

ところが2022年5月9日からステーブルコインであるテラUSDが急落して価値が10分の1以下になり、ほかの暗号資産も暴落しましたね。

テラは無担保型で、「アンカープロトコル」と呼ばれる独自のサービスで人気になりました。これは、投資家がテラを預け入れると、年利約20%の利回りを得ることができるDefiであり、テラを保有する投資家の6割以上が利用していた模様です。

ところが5月上旬にこのアンカーから大量の引き出しが発生したとの情報がSNSで話題となり、取り付け騒ぎのような状況になってしまいました。売りが売りを呼んでしまい、テラはドルとの連動性を失ってしまい、テラの対ドル価値は1ドルから10セント台にまで99%以上も一気に暴落したのです。

裏付け資産を持つテザーなどの他のステーブルコインは、テラほどではなかったものの大きく下落しました。また一部はテラを担保に組み入れているとの情報もありました。アメリカの金利上昇からビットコインの価格も下落していましたが更に暗号資産そのものへの信頼が大きく揺らいだために他の暗号資産も大きく下がりました。

イエレン米財務長官は2022年5月に、テラUSDの価格急落について「ステーブルコインの急速な普及に伴ってリスクが拡大している」と懸念を表明しました。このため今後は無担保型ステーブルコインについても規制が強化される可能性があるでしょうね。

分散型金融(Defi)にも大きく規制が及ぶ可能性があるかもしれないですね。

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日本では規制強化が決定!

参議院本会議で6月3日に暗号資産(仮想通貨)に関連する改正資金決済法が可決、成立しましたがこれは、暗号資産やステーブルコインの規制を実施し、通貨の発行を銀行や資金移動業者、信託会社に限定するというものです。マネーロンダリング対策の強化も盛り込まれています。暗号資産の流通には登録が必要となります。

支払い手段の発行者については、事業計画の届け出や取引時の確認義務などの規定が整備される形となるそうです。世界から隔絶していきそうですね

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