IKEAの驚異の低価格の秘密 なぜこんなに安くできるのか?

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IKEAの驚異の低価格の秘密 なぜこんなに安くできるのか?

今回は、世界最大級の家具チェーン「IKEA(イケア)」のビジネスモデルの秘密に迫ります。

IKEAの秘密!家具が激安なワケを大公開
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IKEAといえば、おしゃれで、シンプルで、しかも「めちゃくちゃ安い」家具がそろってることで有名ですよね。

例えば、テーブルが3,000円、ベッドが9,990円、椅子が999円なんてザラにある。日本の家具屋さんじゃ絶対無理な価格。でも、なぜこんなことができるのか?

「IKEAは大量仕入れしてるから安いんでしょ?」──確かにそれもあります。でも、それだけじゃこの価格は実現できない。

実は、IKEAの安さの秘密は「お客さんに仕事をさせてる」からなんです。

どういうことかというと、IKEAは「バリューチェーンの一部を、あえてお客さんにやらせる」ビジネスモデルなんです。

例えば、家具は基本「組み立て式」。買ったら箱に入っていて、自分でネジ回して、説明書を見ながら苦戦しつつ組み立てますよね。実はこの「自分で組み立てさせる」ことが、コスト削減にめちゃくちゃ貢献してる。

まず、分解された家具は小さく梱包できるから、輸送コストが激減。コンテナ1本に収まる数が3倍〜4倍になる。そして、倉庫スペースも節約できる。

さらに、商品を店頭に並べる必要もない。展示品だけ置いて、実物はお客さん自身が「巨大な倉庫」から台車で運んで、レジまで持っていくスタイル。これも、人件費を大幅にカットしてるんです。

つまり、普通の家具店なら「組み立て・搬入・陳列・接客・配送」まで全部お店側がやる。それをIKEAは「どうぞご自由に、自分でどうぞ」と、まるごと客に投げてる。

これ、いわば「DIY型アウトソーシング」。

でも、それだけじゃありません。IKEAは「コストがかかる要素」をとことん減らす設計になってる。

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例えば、IKEAの家具って、ネジやパーツが極限まで少ない。これ、設計段階から「いかに少ない部品で作れるか」を逆算して考えてるんです。

しかも、素材も工夫していて、本物の木じゃなくて「木っぽい板(パーティクルボード)」を使ったり、天板の中は空洞にしたりと、徹底的にコストを削る。だけど見た目は北欧風でオシャレ。まさに“ローコスト・ラグジュアリー”。

IKEAはこうした徹底的なコストカットと、その設計思想の積み重ねで、信じられないほどの安さを実現してるんです。

ここまで聞いて、「いや、それだと品質悪いんじゃないの?」と思うかもしれません。

ところが、IKEAは「安かろう悪かろう」では終わらない。むしろ「安くても長く使える」工夫がある。

実は、IKEAは独自の品質テストを持っていて、椅子には何万回も荷重をかけたり、棚には何十キロの重りを入れて耐久テストをしたりしてるんです。

しかも、IKEAの商品には最長10年保証がついているものもある。つまり、ちゃんと「安くて、品質もそこそこいい」ものを作ってるんですね。

さらに面白いのが、IKEAは実は「家具屋」ではなく「物流企業」だという見方もあるんです。

どういうことかというと、IKEAのビジネスは、家具そのものよりも「物流効率と規模の経済」で成り立ってる。世界中に同じデザインの商品を流し、それを同じルートで、同じ方法で届ける。これがIKEAの利益の源泉なんです。

たとえば、全世界で売られている「LACK(ラック)」という小さなサイドテーブル。価格は1,000円前後。でも、世界中で毎年何百万台と売れていて、材料も生産工程も完全に統一されているから、原価がものすごく安い。そして、その「累積効果」で利益が出る。

つまり、IKEAは「1個売って儲ける」よりも「同じものを100万個売って儲ける」モデルなんです。

では、IKEAがなぜこんなことを思いついたのか? 創業者の話をしましょう。

IKEAの創業者は、スウェーデンのイングヴァル・カンプラードという人物。17歳のときに起業し、最初はペンや時計を安く売る商売をしていました。

でもある日、「家具って高すぎる」と気づき、「誰でも買える家具を作りたい」と考えた。そのために、「組み立て式にすれば、輸送コストが劇的に下がる」ことを発見したんです。

実はこれ、顧客からのクレームがヒントでした。ある日、配送時にテーブルの脚が折れてしまい、それをどう防ぐかを考えて、「だったら脚を外して運べばいいじゃん」とひらめいた。

それが、今のIKEAの「フラットパック家具」=組み立て式の原点なんです。

つまり、IKEAのビジネスモデルは「常識を疑い、ユーザーの手間を価値に変えた」ことで完成しました。

まとめましょう。

IKEAの安さの秘密は、大きく5つ。

組み立て・運搬をお客にやらせて人件費削減

部品・素材を極限までシンプルにしてコストダウン

同じ商品を世界中で大量に売ってスケールメリット

展示品と倉庫を分けてオペレーションを効率化

「物流企業」としての戦略的思考

この徹底したロジックが、1,000円の家具を可能にしてるんです。

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