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債券について中学生でもわかるレベルでわかりやすくご説明しましょう。債券は英語では ボンド(Bond)と呼びます。社債のことはDebentureと呼ぶことも多いです。
債券とはお金の調達手段のひとつです。投資家にとっては株式に比較するとより安全な投資先と言えるでしょう。

なお債権・債務の債権とは異なりますので漢字変換ミスをしないようにしましょう(笑)

債券とは、国や企業、地方自治体、国際機関などが資金調達のために発行する「借用証書(有価証券)」のことです。そして発行した債券を、投資家に買ってもらうことで、お金を調達します。

お金を借りる期間は、その債券によって5年、10年などと決まっていて、その期間が終わると、投資家に借りたお金を返します。これを償還(しょうかん)といいます。

その間、投資家に対して定期的に利子を支払うタイプの「利付債」と、あらかじめ利子相当分を差し引いた価格で発行され、満期時に額面金額で償還する「割引債」があります。昔は興銀のワリコーというのでご存知の方も多いのではないでしょうか?

なおストリップス債というのは、利付債の元本部分と利札部分が分離されて、それぞれがゼロクーポンの割引債として販売されるものをいいます。

新たに発行される債券を「新発債」といい、すでに発行されていて市場に流通している債券を「既発債」といいます。

国債や社債、地方債などの債券は、主に証券会社で買うことができます。

投資家の立場から見ると、元本が保証されていない株式などに比較して、債券は比較的安全性の高い投資先といえます。
なぜならば発行元が破綻しなければ、元本が保障されているからです。

とくに先進国の国債なら、デフォルト(債務不履行)になる危険性は低いといえるでしょう。
しかし近年ギリシャ危機など国のデフォルトリスクが高まっています。日本の国債についても一部では危険だとする声もあります。
そこで投資家がリスクを判断するための材料として格付けというものがあります。それについては後ほど説明します。

債券は償還の日が来る前に、売却することもできます。市場価格が変動しているので、「安い時に買って高い時に売る」といったことも可能です。ただし、株式のように、大きく価格が上昇することはないので、売却益はあまり期待しない方が良いでしょう。

ちなみに、債券は、株式のように、証券取引所で流通している債券を証券会社を通して買う「取引所取引」ではなく、取引所を通さずに証券会社と投資家が相対で取引を行う「店頭取引」が中心です。そのため、証券会社によっては、債券の価格が異なっていたり、取り扱っていない債券があったりします。

債券の種類

・国債 国が発行する債券
・社債 企業が発行している債券
・地方債 地方自治体が発行している債券
・CB 社債を株式に転換できる債券。転換社債

格付けとは債券の支払い能力を民間企業が評価するもの

「日本国債の格付けが、『ダブルAマイナス(AA-)』から『シングルAプラス(A+)』に格下げ」……。
そんな格付けに関するニュースを見かけたことがあるでしょう。

この「格付け」とは、主に債券に関して、発行元が元本償還や利払いなどを約束通りおこなう能力があるかどうかを評したものです。

一般的に、格付けは記号で示されていて、トリプルA(AAA)が最高ランク。Aの数が減るほど、返済能力に問題があることを意味します。さらにBランクになると投機的とみなされ、Cランクになると、信用リスクが低く、安全性に問題あり、となります。

格付けは、民間の格付け会社が決めています。有名なのは、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーディーズとフィッチです。日本にも、日本格付研究所や格付投資情報センターなどの民間の格付け会社があります。

格付けは、格付け会社が勝手にしている場合と、債券の発行元が格付け会社に頼み、手数料を払って格付けをしてもらう場合があります。

なぜわざわざお金を払って格付けをしてもらうかというと、高い格付けをしてもらえば、信用が増し、投資家に債券を買ってもらいやすくなるからです。

一方の格付け会社は、格付け手数料を徴収して儲けています

ただし、格付け会社の格付けが正しいとは限りません。2008年のリーマン・ショックは、そもそもサブプライムローンを証券化した商品の格付けを、格付け会社がトリプルAなどの最上位に格付けしたことが引き金となったといわれています。

格付け記号の見方(例)

Aaa 信用力が最も高いと判断され、信用リスクが最低水準にある債務に対する格付。
Aa 信用力が高いと判断され、信用リスクが極めて低い債務に対する格付。
A 中級の上位と判断され、信用リスクが低い債務に対する格付。
Baa 中級と判断され、信用リスクが中程度であるがゆえ、一定の投機的な要素を含みうる債務に対する格付。
Ba 投機的と判断され、相当の信用リスクがある債務に対する格付。
B 投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付。
Caa 投機的で安全性が低いとみなされ、信用リスクが極めて高い債務に対する格付。
Ca 非常に投機的であり、デフォルトに陥っているか、あるいはそれに近い状態にあるが、一定の元利の回収が見込める債務に対する格付。
C 最も格付が低く、通常、デフォルトに陥っており、元利の回収の見込みも極めて薄い債務に対する格付。

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